- HOME>
- 関節鏡手術
関節鏡手術とは
関節鏡手術は、その精密さと患者様への負担の少なさから、関節手術での選択肢として最近注目されています。関節鏡手術では、患者様の皮膚に小さな穴を数か所開けて、関節内を生理食塩水で満たします。
これにより、光ファイバーと小型の高性能カメラを備えた内視鏡を挿入し、直接、損傷した部位にアプローチします。不要な遊離体や損傷組織を取り除くなど、修復作業をおこないます。
テレビモニターを使って手術部位を拡大表示することで、膝関節の半月板損傷や前後十字靱帯の断裂、肩関節の腱板断裂、反復性肩関節脱臼、関節唇損傷、投球障害など、細部まで確認しながら手術を進めることができます。
関節鏡手術の特徴
関節鏡は固定された棒状の先端部を持ち、関節内部を直接確認するために使用されます。体への侵入口は可能な限り小さく保ち、低侵襲手術、つまり「体への負担を最小限に抑える手法」を採用しています。これにより、患者様への負担が少なく、手術後の回復も速く、早期に社会復帰が可能となります。
関節鏡手術のメリット
小さい皮膚切開
皮膚の切開が小さく、筋肉やその他の軟部組織への負担が軽減されます。
早期リハビリテーションの開始
筋肉への負担が少ないため、手術翌日から本格的なリハビリテーションが可能です。これにより、筋肉の衰えを防ぎ、速やかな回復を促します。
早期の社会復帰
低侵襲の手術のため、入院期間は短くなっており、社会や日常生活への早期復帰が可能になります。
関節鏡手術がおすすめの方
関節鏡手術は、最小限の切開で関節の損傷部分を直接観察し、治療する先進的な手術方法です。この手法は以下のような状況の方に特におすすめです。
- 少しでも元気な膝でいたい
- 傷が残ることが気になる
- 関節疾患がある
- 他へのダメージをなるべく抑えたい
- 合併症が心配
- 長期入院したくない
早期の回復を望む方
小さな切開でおこなうため、従来の手術に比べて患者様の負担が少なくてすみます。手術後の痛みが軽減され、日常生活やスポーツ活動への復帰が期待できます。
美容を気にされる方
手術による傷跡が小さく、目立ちにくいため、見た目の影響を最小限に抑えたい方に適しています。
特定の関節疾患がある方
膝の半月板損傷、前十字靭帯断裂、関節軟骨の損傷、肩の腱板断裂、肩関節脱臼、肘の損傷など、特定の関節疾患を抱えている方に、正確な治療を提供できます。
最小限の侵襲を希望する方
関節周囲の筋肉、靭帯、腱へのダメージを抑えることができるため、関節の機能を保ちながら治療をおこないたい方に最適です。
合併症リスクを最小限に抑えたい方
小さい切開と低侵襲であるため、感染症のリスクが低減され、術後の合併症の可能性が少なくなります。
多くの関節鏡手術を経験してきた思い
関節鏡手術とはどのようなものですか？
関節鏡手術は、直径1センチ弱の小さな傷から関節内をカメラで観察し、病変部を治療する手術です。以前は大きく開けておこなっていた手術も、今ではほとんどが関節鏡を使用しておこなうようになりました。
手術は痛くないのですか？
手術中は痛くありません。術後の痛みには個人差がありますが、最近は鎮痛剤の進歩で多くの患者さんがほとんど痛みを感じない状態で過ごせます。
手術後のリハビリはどのようにおこなわれますか？
手術後のリハビリは、近森病院でおこなうこともありますし、患者様が当院に通っていただくこともできます。患者様の状況に応じて最適なリハビリをご提供したいと考えています。
手術が必要な患者様への対応について教えてください
私は専門医でもありますが、指導医でもあり、近森病院で指導医として後輩の指導にあたっています。手術が必要と判断した患者様は、私が月に2回勤務し後輩の指導にあたっている近森病院へ紹介することが多いです。そうすることで、患者様は私の顔を見てより専門的な治療を受けることができ安心して手術にのぞんでいただけると考えています。また、私が直接患者様のフォローをすることができるため、自分の目でしっかりと患者様の把握ができ、術後のフォローまで一貫してご対応できることが術後の早期回復にお役に立てるのではないかと思っています。
不安な手術を少しでも、安心していただけるように、患者様のケアに一貫性が保つことができる流れをご提供しています
手術後のリハビリテーションについて教えてください
手術後のリハビリは、当院への通院も可能です。遠方の場合には、しっかりと他院に繋ぐフォローもさせていただきますのでご安心ください。一貫した診断からリハビリテーションまで顔の見える治療を大切にしております。術後の療養もリハビリテーションも一貫して進めることができ、患者様の回復をより密にサポートすることが可能です。